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2022/04/16 23:00





みなさま、こんにちは。

今回のブログはトップ画像のとおり、靴について。
まずご案内したいことは、現在モニターテスト中のブログであること。
よって開発段階といいましょうか、発売されるかは未定です。

次に、所作シリーズの革を用いたスニーカーであること。

いかがでしょう?
所作をお使いの方、ご存知の方は、気になるアイテムではないでしょうか。

さて、先述の発売未定。
所作シリーズの革は、あくまで革小物に適した、また長年テストやアップデートを繰り返してきた革を用いていますので、靴に適しているかは不明なので未定なのです。雨や気温、汚れや経年の出方、そもそもの物理的耐性などテストは必要なのです。
当たり前のようですが、履いてみないとわからない。今まさに履きながら書いています。

今ブログは試み途中経過の共有と、の話です。

タイトルの神戸長田、といえば靴の街。神戸にゆかりや馴染みある方はご存知の方が多いのではと思いますが、なぜ靴の街なの?って言われると、ご存知ではない方も多いかもしれません。(実際ぼくは知りませんでした)

結論から言いますと、興味深いことが多かったです。
ですので、少し長いのですが最後までスーッと読めるんじゃないかなって。
この前書きと最後だけをお読みいただいてもだいたいはわかると思いますが、最後までお付き合いくださいませ。








靴の街は
神戸港に、ゴムが輸入されたことが始まりとされています。






ゴムは、1492年コロンブスが航海中のハイチ島で、はじめて発見したとされています。
その後1839年にチャールズ・グッドイヤーがゴム加硫プロセスを発明(製品化できるようにゴムを改良)します。
※革靴好きには馴染みのあるグッドイヤー製法は息子のチャールズ・グッドイヤーJr.が特許を取っています

現在のゴムとは異なるのでイメージがつきにくいのですが
どうやら当時は、夏はドロドロになってひっつく、冬はガチガチに固まるものだったそうな。

同時期にジョン・ボイド・ダンロップがチューブ式タイヤを開発し、それを装着した自転車レースで一躍脚光を浴びる。
その後1889年にダンロップ社となり、世界進出をするのですが、日本上陸が神戸だったという話です。
それが1909年の出来事なので、113年前の話。明治の終わり頃とはいえ、歴史的にみれば遠くない過去に思えますね。

神戸はその頃マッチ産業が活発でしたが、うつり変わるようにゴム産業が盛んに。
当時の履物は下駄やワラジが主流でしたが、ゴム靴の製造が始まるわけです。
そうそう、
長田といえば、オニツカタイガー創業の地としても名高く、ナイキの創業者フィル・ナイトも創業前にオニツカタイガーを訪れて、アメリカで販売代行をしていました。


少し話がそれましたが
1960,70年代頃に最盛期を迎える長田の靴産業ですが、1995年の阪神淡路大震災によりたいへんな被害を受けます。
いまは新興住宅街のような印象すら受ける街の様子。長田で創業47年を迎える、アトリエ岡田さんに訪問、岡田さんが手掛けるカスタムスニーカーのHaCTION!の取材をさせていただきました。






1974年創業、創業者が独学によって身につけた足と歩行のメカニズムの知識を活かし、
義肢装具屋との提携により足に悩みを持つ女性の足型計測からオーダーメイドの靴製作を行い、多くの実績を積む。
その経験によって蓄積した計測データやノウハウを活かし、
履き心地に特化した幅広い分野の既製靴の企画開発、製造に着手。
現在では、スポーツブランドやレディースシューズブランドに向けた商品開発、製造を手掛けるシューズメーカー。



2017年にスニーカーブランドHaCTION!を立ち上げられています。

HaC(履く)+aCTION(歩く)=!(驚く)





オーダー専用の「 HaCTION! CUBE

・サイズを選ぶ

・革のサンプル帳から選ぶ

・ソールカラーを革サンプルシートに載せてイメージ

・オプションetc


100×100cmほどの大きさでしょうか。その箱の中にオーダーに必要なものが全て入っていて、手順も書かれています。
どうしてもオーダーは、想像になるところがありますが(それが楽しみの一つでもあります)自分だけのオリジナルシューズをつくるのに、完成品がイメージしやすく流れがわかりやすい。

スムーズで楽しい体験ができそうです。



「平面と立体を編む」




量産ではなく、ご要望のオーダー通りに1点1点制作する。
ペタっとしたボディの革(上面)とゴムのソール(底面)を糸のみで編む。
靴として成立するのか、驚きましたが
ソールを圧着(ひっつける)することなく、糸を通すだけで仕上げています。
個人的に革靴の仕組みに近いのではないかと思っています。
※そう思うと、所作も一枚革で成立しているのに驚いた覚えもあります笑

オリジナルソールとの親和性、また柔軟性に優れ、編みを解くだけでソールの交換が可能です。
切れることはなく(激しい運動をしない限り)修理も可能とのことですので、ご安心ください。

※このシーンはあくまで工程の一つです。編むところのみ掲載しております。






「曲線の集合体」

これらは長年かけてテストを何度も重ねて制作された木型(靴を制作する時に木型に革を巻くので必須な道具)です。灰色になっているのは、厚みを微調整するために上から塗り足した修正跡です。
(木型からサンプルを制作してモニターを行う。そしてまた木型の微調整を数度繰り返して、モニターして生産へと)

これらは先に紹介しましたスニーカーではなく、全てレディースのパンプスです。
99%の靴メーカーが木型屋さんで木型をつくるそうですが、自社で木型を制作されています。

「人の数ほど、フィット感は異なる」

各家庭の下駄箱調査(そういうものがあるそうな)では、靴の種類ではパンプスが一番多く、また一番不満が多いのもパンプスとのこと。不満が多いからこそ色々試した結果、増えていると推測されています。
10人中10人が満足することは不可能らしく(それはそうですよね)自分たちで木型を制作するのは、そのフィードバックを蓄積して製品に活かすため。
専業特化で木型屋さんに制作してもらうのではなく、自分たちで向き合う姿勢蓄積された歴史、培った技術に感銘を受けます。






「味と同じように履き心地は数値化できない」

例えば、
・個人のこだわりの手打ちうどん屋さん(麺、薬味、器まですべて自家製のような)
・高い技術で提供されるチェーンのうどん屋さん(こう書くとあれですが、ぼくは好きです)
味の評価は人それぞれなので、好みの部分が大きく、どっちが優っているということはないと思うのです。

数値化ができないけれど、履き心地を追求して、信頼を得て、リピータを生む
そんな企業の根っこ、ならぬ社会と関わる企業姿勢を垣間見ました。

ぼくたちが履いている靴の、こういうところ。
とても価値を感じませんか?






ちょうど取材時に発売されていたFINE4月号にHaCTION!さんが取り上げられています。
または
インスタグラムではF2のドライバーさんがオーダーされた靴や著名なスポーツ選手などのオーダー靴がご覧いただけます。




この場をおかりして

オープンで楽しそうな姿勢に
ついつい甘えて長時間滞在してしまいましたが、取材のご協力、オーダーの靴の制作をいただき誠にありがとうございます。
お人柄とキラキラした仕事っぷりに憧れています。






さて、
本題のようで本題ではないようなお知らせ、に戻ります。

ノーノーイエスでは所作シリーズの革を用い、ハクションスニーカーを制作いただきました。現在進行形でモニターテストを行っております。
すでに直営店舗で見られた方もいらっしゃるのかもしれません。
なんでもそうだと思うのですが、服でも靴でもバッグでも小物であれ、革の適性があります。ですので、靴として素材が適していない限り、リリースはないかもしれません。
※モニター終了は夏頃を予定しております

でも
所作→靴って面白そうじゃないですか?

あくまでみなさまと経過を共有した次第ですが、直営店舗(東京本店、姫路店、銀座店)や制作スタッフ、13名がそれぞれ画像の靴を履いています。ご興味ある方は店頭スタッフまで詳細をお尋ねください。
そしてご意見やご要望など、いただければ幸いです。





・上段左より cpマイルド、ブライドルブルー、ボレロシルバー&ゴールド、ヌバックグリーン、シルバークォーツ
・中段左より フローラル(ブラック)、オーロラ、ベーシックレッド、ブライドルブラック
・下段左より ベーシックキャメル、ボレロシルバー、ヌバックグレー、鮫小紋




最後に
先述の長田のオニツカタイガー
神戸の高校生の履くバスケットボールシューズ制作から始まりました。
「神戸の高校のバスケットボール部はすごいバッシュを履いている」と、選手や地域で噂が広まり(中略)今へと。
ナイキ創業の話も面白いですよ。フィルナイトは神戸に単身きてから転機を迎えていますし
ご興味ある方は、こちらの本もおすすめ


はじまりを聞くと、より理解や興味が生まれません?



ではでは
夏頃、乞うご期待?くださいませ。





訪問時におすすめいただいた「そばめし」
長田、新長田といえば、お好み焼き店密集度日本一!(諸説あり)の街。
※そんなポスターが駅にあるほどです

靴の職工さんたちが長年食べてきたソウルフード、粉もんの聖地から地元のおすすめ店の紹介です。

078-611-1701



長田に訪れた際は、ぜひ。




nakabayashi




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『No,No,Yes! Leather Tailor Tokyo』


A : 渋谷区千駄ヶ谷3-2-8

T:03-3408-2706

M:tokyo@nonoyes.co.jp

営業時間15:15~19:19 定休日 : 月曜・火曜




『No,No,Yes! Himeji Salon』


A : 姫路市本町68-170 3F-5

T:079-240-5760

M: himeji@nonoyes.com

営業時間 水曜〜金曜日 15:15~19:19 / 土曜・日曜日 13:13〜17:17

定休日 : 月曜・火曜




『所作 銀座店』


A : 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座B1F

T:03-6263-8854

M : ginza@nonoyes.co.jp

営業時間11:00~20:00




所作 Shosa
〒670-0935 兵庫県姫路市北条口3丁目51 姫路LACビル1F
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TEL: 079-280-1269
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