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2022/04/01 19:05
こんにちは。
本日はエイプリルフール、ならびに新月の日。
すでに今年4回目。(早いものですね)
話はそれますが、
3月26日は今年最上の縁起日、財布新調された方も多いことかと思います。
たくさんのご注文、誠にありがとうございます。そして、なにかあたらしく始めたきっかけにされた方もいらっしゃるでしょう。
縁起をかつぐ=縁起日
ですが
日付だけではなく、今日は縁起物についてご紹介です。
※リリースは満月の日です(4/17 20:00~)
記憶にあるという方がいらっしゃると、とても嬉しいです。2020年12月22日、約1年と4ヶ月前に書いたブログです。
今回の内容はリンクを貼るだけではなく、そしてまとめるでもなく、ほとんど同じように書きました。なぜかと言うと、再度読み直して削れるところが見つかりませんでしたし、きっと見るのが初めてと言う方もいらっしゃると思うのです。
ですので、どうしても長くなってしまうのですが、お付き合いいただけますと幸いです。
~吉祥文様とは、縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄を言う。世界各地でもあるが、特に東アジアで広く愛用されるものが多い。多くは晴れ着や慶事の宴会などの調度品などにあしらわれ、普段使いの品物にもよく見られるが凶事には使われない~wikiより
「吉祥(きっしょう)」という言葉は
「良い前兆、めでたいきざし」という意味。
良い兆し、しるし。想いを模様で表現したものが吉祥文様です。縁起が良いとされている図柄をベースに、着物の礼装や帯に用いられています。
※中国やアジア圏の信仰や思想が元となった文様
地球の道(シルクロード)でモノやコトが世界に広がる。
土地性、国民性、価値観なども含めて
長い長い年月を経て、その国独自の変化をする。各国の民族衣装のように。
5世紀には絹織物が日本に伝わったとされています。
絹だけでなく、織り方や柄などシルクロードを通じてアジアに伝えられていった。(宗教や哲学、紙や火薬。病気なども)
ヨーロッパから、西の果てと言われる日本では
奈良の正倉院にペルシャ製の宝物が見られるように、奈良時代からその記録が残っている。皆様ご存知の遣唐使です。
※身近なもので歴史を知れると楽しいですね
※身近なもので歴史を知れると楽しいですね
いま日本にある吉祥模様の多くは
奈良時代や平安時代に中国から伝わったとされ、日本独自の「吉祥文様」に変化したもの。
豊かな自然や四季、季節の移ろいの中に情緒を見つけて
取り入れて、親しむ。
日本人の感性で作り上げられてきた文様のルーツ。
鶴
言わずもがな
「鶴は千年、亀は万年」長生きの象徴
おめでたいことの起こる前兆とされる鳥が空を飛ぶ。
高貴で誇り高く見え
文様でも品位ある吉祥文様として早くから意匠化されていました。飛ぶ様は飛鶴(ひかく)。
破れ亀甲花菱
亀の甲羅のように
かたく身を守ることで長寿や健康にいいとされている。
亀甲文様は奈良時代に日本へ伝えられた。
亀の甲を焼いて、そのひび割れの方向で占いをし、神の意と考えられていたようです。
ただ、当時は貴族のものであり、見ることすらできなかった格式高い文様。
紙幣の象徴としても金運が良くなるなど、あらゆる意味で縁起が良いものとされている。
お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、グラデーションカラーです。
薄い部分と濃い部分がありますが、開くとはっきり色の差がわかります。
京都で約100年続く呉服屋さん。
今回と前回の吉祥文様だけではありませんが、
独自の枠をつくっていただき、長年”着物の染色”で培った独自の技術を
所作の革にあわせて染めていただいております。
製法としては
染まらないように、染める。
そもそもはナチュラルカラーの革を柄だけ染めないように、染めています。
グラデーションとともに、ナチュラルの色の変化(茶色味が出てきます)も楽しめますので、好きなカラーと模様をより愛でることができるんじゃないかなって思います。
ところどころの染めていないところ(文様部分)のかすれ具合や色合いも素晴らしく魅力的。
あたり前のようですが、柄をプリントするよりも手間と技術を要します。
安易に比較するのもどうかと思いつつも・・・
個人的にはプリントよりも染めが好きです。
その良さを言葉で紹介すると「温かみがある」「アジがある」「使って良くなる」「なので長く愛用できる」です。
訪問時に見せていただいた
お孫さん(*1歳)のお宮参り用にと、つくられた祝い着。
*当時
鯉のリクエストは
そのお兄ちゃんだったかな。
「シルクを桶染めして、そのあとに鯉を手で描いている」
それはそうなんだけれど
例えるなら
手紙(年賀状)とLINEの違いのような
お孫さんに向けられている愛や
お宮参りで使われるところを想像して、描く時間。
今にも飛び出して、泳ぎ出しそうな鯉と愛に人ごとながらに感動しました。
大人になって、この時の写真を見た時に気付いてくれる、といいですね。
余談ではありますが
単なる手間隙って言葉では片付けてはいけないものって、世の中には多すぎる気がします。
むしろ気付いていないことだって多すぎると思うのです。
着物だって、昔に比べて着る機会が減っています。
一生モノではなく、必要な時だけ着れるレンタルが増え、
購入するにも高価な「染めた」ものより安く手に入る「プリント」が主流に。
いつの間にかって言えないほどに、ごく自然の流れのようで
あらがいようない事実なのかもしれないけれど。
ものごとを知る
それがきっかけになる、と思う。何かの。
きっと
今日じゃなくて、明日でなくとも
何十年後だろうと
いま知ったことは、きっと後に残っていくんだと思う。
ものの見方が変わると、自分の世界が広がる。そう信じています。
お読みいただいてる方々の世界を広げると言っては大変におこがましい限りなのですが、なにかのお役に立てますと嬉しい限りです。
おまけ
思わず発見できる鶴が嬉しいです。
※構造上ショートウォレット2.0のみ、隠れ鶴がいる可能性が高いです
ふとした時に、
あるいは
何かにすがりたいときや
困ったときに
気持ちを前向きにしてくれる
縁起がいいもの。
占いみたいに、いいことだけを信じるような
幸せのしるしをポケットに。
吉祥文様×所作
ロングウォレット ¥26,000
ショートウォレット2.0 ¥20,000
コインケース ¥13,000
カードケース ¥11,000
4月17日(日)20:00〜 満月の日
オンラインショップより個数限定リリースいたします
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なお、銀座店では4月9日(土)にリリースいたします。
※当面の間、営業時間は20時まで
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ではでは
満月の日をお楽しみに。
nakabayashi
TEL: 079-280-1269
E-mail:shosa@nonoyes.co.jp