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2022/05/30 19:48




前回満月の日にも触れましたが、今回が「毎月、所作と月」の最終回です。

挨拶は文末に
今回は最後にふさわしい「王道」です。

と言っても、人それぞれの王道、鉄板、定番、いつもの、があると思います。
所作の王道は黒(黒が多い)ですが、世間では革の財布や小物=茶色ではないでしょうか?
実は
所作シリーズでは、茶色が少ないのです。お気づきの方もいらっしゃると想像しておりますが


・茶色
・革らしさ


ご紹介いたします。







個人の話をします。
ぼくがはじめて買った革小物や革靴は、ぜんぶ茶色でした。
これは童顔であったことも関係しているのですが、ないものねだりで渋さを求めていて、茶色を選びがちでした。
おまけに、色の変化がわかりやすいこともありました。対する黒色は変化が面白くないと選択外でした。

はじめての革財布は、色褪せず覚えています。
毎日触ったこと、自慢気に使ったこと、いい匂いがしたこと。


とはいえ、20年前の話です。
時代やファッションに左右されることだとも思いますが、今の王道って何色なのでしょう?
おそらくどちらも王道と言えそうですが、仮に黒色が主流であったとしても、「王道を復刻」「逆に茶色」と、挑戦する価値があるのではないでしょうか。


一言で茶色の革と言っても、たくさんあります。
キャメル、ブラウン、チョコ、ダークブラウン、赤茶、こげ茶、抹茶、、



茶色 + 革らしさ = 王道






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「Classic」

ロングウォレット           ¥24,000
ショートウォレット2.0  ¥18,000
コインケース     ¥12,000
カードケース        ¥10,000

アーモンド、コーヒーブラウン、ダークチョコレートの3色

6月14日(火) 20:00〜🌕  オンラインショップにて個数限定リリースいたします


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革の表情について





革をしぼませたような表面の立体的な皺(しわ)模様。
凹凸は見た目だけではなく、手触りでも楽しめる「革の表情」です。

特にお腹周りではシボ感が見られることが多く、柔らかめ。
個性豊かな表情を生み出す大きな要因であり、革らしさの一つです。







人工物には見られない天然の証拠。
染色時に同じ革であったとしても、繊維の密度や厚み、部位(お腹や肩や首など)により染まり具合は異なってしまいます。
かつ牛の年齢や性別、飼育環境、品種によるところがあるので、全て同じ染色具合にすることは不可能なのです。

よって、この濃淡は
動物の個性をより活かしている、とも言えます。






一見すると傷のように見えますが、血管痕です。

所作シリーズのベーシック、ブライドルシリーズなどでは革の裏が見れることもあり
おなじみではありますが、通常の革製品では中々見ることができません。
(裏に生地や革を貼っている革小物がほとんど。もし見えたら血筋を探してみよう)

製品として、耐久性に問題はありません。模様の一つとして捉えていただければと思います。
ちなみに革の歴史が深い欧米では、天然皮革の証として認知され、血筋が入っているものを選ぶそうです。

個人談ですが
血管痕に鉄分が残っていて、ある薬品と反応して色が濃くなり模様が浮き出たのを見たことがあります。
可能性も秘めていて、ロマンを感じるところなのです。






虎の縞(しま)模様に見えたことから、トラと呼ばれています。
皮膚の伸び縮みが激しいショルダー(肩の部位)に多く見られる、何本も並行して走る長い筋。

この野生味のある迫力、そしてハリのある硬さ(丈夫な部位)を求める方も多くいらっしゃると思います。
シボ派、トラ派、どっちも派
マニアックなポイントなのかもしれませんが、愛せるポイントと思っていただけると幸いです。
画一的ではない、だから革製品には魅力があるのです。

さて、他にもバラ傷、ホクロ、黒ずみなどまだまだありますが、大事なことを書きます。


ぼくたちが生きるために食べる肉、そしてその副産物である皮
あますことなく用い、長く長く愛用する。
昨今、多種多様な考え方がありますが、それがエコにつながると思います。






日本特有の食事前後の言葉。

「いただきます」「ごちそうさま」

その語源は
・食材への感謝
ぼくたちが生きていくうえで欠かすことができない、肉や魚、野菜や果物への感謝。
それらを食べて栄養をつける。そのためには何らかの動物や植物が犠牲になっています。食事前の挨拶には命を頂き、自らの命にさせて頂きます。そんな意味が込められているのです。

・料理に携わった方々への感謝
料理をつくる、だけではなく
例えば一杯の味噌汁では、味噌を作った人、わかめ、豆腐を作った人、ネギを栽培した人、食材を仕入れる人、調理する人、献立を考える人などたくさんの人々が関わりあって、できあがっています。その全ての人に感謝をする意味での「いただきます」。

※手を合わせる行為には、浄土真宗の「命をいただきます」という感謝が元になっている、とされています。


全ての国のことはわかりませんが、少なくとも英語圏内では食事前後の言葉はほとんどないそうです。
(神に感謝するお祈りは、映画で見かけることがありますが決まった言葉はないそうな)

日本特有。親から子へ、また親から子へと、受け継がれている素敵な文化だと思います。


手をあわす、合掌。
最後の閉じる手のカタチは、所作に込められている感謝のココロなのです。



本題からずれましたね。
今回の「クラシック」シリーズを通じて、
革の魅力を紹介できればと思い、長文になりました。

一期一会の出会いを愛していただければ、嬉しいかぎりです。


6/14 満月の日、リリースお楽しみに。




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はじめに書きましたが、下記は挨拶までに。


半年が早かったです、、
ようやく終わりなんだって思いもありますが笑、無事に最終回まで辿り着けたこと、ほんとうに安堵しております。

生所作、ガンメタ、XX(デニム)、吉祥文様、月面と満月、クラシック

早々に完売やご好評いただきましたことに喜びと感謝。
おそらくそう見えていないと思うのですが、実はつねに慌ただしく、頭を抱え、おまけに天を仰ぐようなピンチを迎えることもありました。
それも今となっては、楽しく振り返ることができます。


いつもブログをご覧いただいております方
インスタグラムでチェックしている方
タイマーを設定してまでご注文いただいた方
タイミングを逃し、すでに完売で残念な思いをされた方
機会をうかがってきた方
所作銀座店までご足労いただいた方
そしてそして、現在愛用いただいている方
※所作の刻印が普段扱いがない白色なことに気づかれましたか?
今ブログをお読みの方
所作を知っていただいた方


主役は皆様です。いつもありがとうございます。




それでは、また満月の日に。




nakabayashi





おまけ



掲載のコーヒーブラウンとダークチョコレート
ほとんど同じ色なので、しっかりと吟味してくださいね。
※詳しくはまた満月の日に




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なお、銀座店では先行リリースしております。
一期一会の出会いをお探しくださいませ。

『所作 銀座店』 A : 東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座B1F T:03-6263-8854 M : ginza@nonoyes.co.jp 営業時間 11:0020:00
※当面の間、営業時間は20時まで

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