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2024/01/01 00:00




ヌメ革とは、いわゆるベージュ色の革を指すわけではありませんが、伝わりやすいようにヌメ革と書いています。


さて、ヌメ革といえばこんな経験をしたことがありませんか?

・色が変わらない
・キレイに育てたいのに・・・
・シミや汚れが気になってしまう
・気になっているが、うまく育てられるか心配

きっと、育てず嫌いな方もいらっしゃるのではないでしょうか。

最初に伝えたいこと。
ベージュ色は目立つ割に、肌との色馴染みが素晴らしく良い色です。そして色の変化がわかりやすいので「毎日の変化」を探してしまいます。経年変化への期待度、育った色への達成感、愛着が他のカラーよりも大きいです。


上のような悩みを書いてみましたが、
世の中には「ざっくり派」が存在します。おそらく皆様の周りにも数人いるはずです。
気を遣って、キレイにつかっているように見えないのに「きれいに見える&早く色が変わり、ピカピカ」。個人的にはざっくり派と命名していますが、お読みいただいている方にとって、思い当たる方もいらっしゃることでしょう。
決まって?本人は無自覚なこともあり、天性のもの?によるところではないか、と推測しています。


結論から。
一つの答えとしては、人それぞれなので「革の育て方」に正解はありません。
元も子もない書き方ですが
人それぞれということは、自分を理解していればヌメ革を育てられます。そう、育てることは自分と向き合うことでもあるのです。


まずはオーソドックスな育て方から裏技まで紹介します。


1.  財布の居場所を決めよう



バッグの中のここ、というところに。そこは財布だけのポケットにしましょう。(鍵や文房具、ペットボトルなどは同じ部屋に入れないように)
なければ袋に入れるくらいの方が後悔しない使い方です。油断しない仕組み作りをしましょう。そしてどんなに急いでいたとしても財布を定位置にしまう、まで落ち着いた仕草をみにつけましょう。




2. かまいすぎない、我慢


はじめて手にしたヌメ革、余分に触れないなんて不可能です。(手をキレイにしてから、くらいの気持ちの入り方が素敵です)
色の変化を急いだり、余りある愛があるあまりについつい触りすぎたり、余分にクリームを塗ったりしがちです。手の油分や汚れを付けていると一見茶色のように見えますが、実は黒色っぽく変化していきます。普通の使用頻度&使用環境でじっくり育てる心を持ちましょう。

クリームの塗るタイミングは光沢が出る2ヶ月後くらいが望ましく、1,2ヶ月に一度くらいで十分です
。→ 革のお手入れについて



薄い色なだけに、他の革色で目立たないであろう汚れが気になりますが、使っているうちに目立たなくなることもよくあります。




濡れてしまったら → 万が一に備えてご覧くださいませ
※ヌメ革に限らず、濡れてシミになったものは元通りにすることができません



3. 気にしない=自己肯定感



どんなに大事に使っていても「まさか」は突然やってくるものです。残念に思うことも必ずやってきます。完璧な人は存在しないように。
そこで自分の失敗を責めるのではなく、これも自分だけのアジだと愛せるくらい「受け入れて」ください。(とはいえ、まさかの大きさにもよりますが)
気にしない、または自己肯定感が高い=なぜかキレイに早く色が変わる人に多い特徴です。

もしかすると、人のは良い感じ(キレイでピカピカに)に見えているだけなのかもしれませんね。



ところどころシミが見えると思いますが、いかがでしょう。良い感じに見えませんか?






裏技  防水スプレー

ヌメ革専用の防水スプレーが市販されています。その効果持続時間を計算して防水スプレーをふる。そうしていると、汚れがつきにくい状態を保てます。その反面、色が変わりづらくなります。色を変えたくない場合は試してもいいと思いますが、基本的に防水スプレーは靴や鞄などのあまり手で触れない革専用なこともあり、財布等の小物は触れる度に効果が落ちますので、完璧に防ぐことはありませんのでご注意ください。また、使い始めはシミになる可能性もありますので、目立たない箇所でお試しくださいませ。




最後に
1~3は育て方といいつつ、気の持ちようでもあります。
自分らしく使って、使うたびに「自分だけのもの!」と感じていただければ嬉しい限りです。
マメな手入れや日光浴なんて、難しいことは必要ありません。薄い色だから変化がわかりやすいだけと考えても大丈夫です。


皆様がヌメ革を楽しんで、毎日色の変化に気づいたり、人に自慢したり、愛着を持っていただければ、と思い書きました。

「好き」と「嫌い」が紙一重のように

「使うのが難しい」と「ドキドキワクワク」も表裏一体。そんな魅力を秘めています。




毎日のふとした瞬間に愛着を。





nakabayashi





約2ヶ月使用の「 昇り竜 ロングウォレット
革の色、ペイントカラーとのコントラストの変化が楽しみです








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